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MY JOURNEY@イギリス

MY JOURNEY@イギリス

その2 ベルギー

ベルギー

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2000年1月3日
出発!ヨーロッパ一人旅

初めてのユーロスター!

ドキドキの出国、初めてのユーロスター。ウォータールーインターナショナル駅のパートはちょっとナショナルとは違った洗練された感じ。カウンターで聞いたら持ってたチケットで交換の必要はなかったので自動検察機に通していよいよチェックイン。入ったら空港と同じ赤外線チェックがあって「おお!」と驚きつつその列に並んでたら横からおじさんが列を全員パスさせてた。そんなんでいいのか?と思いつつ・・。

ロビーも素敵でイギリスの駅ではめずらしいほどお金もかかってる。売ってるサンドイッチとかもサーモンやオリーブやら具がいつもと違う。思わず買いそうになっちゃったけど、これからおいしいもの食べに行くのだから何を今さらって感じで自分をいましめ、発車ホームをモニターで確認していざホームへ上がるエスカレーターへ。すべてがゴージャス。ホームに上がると今度は美人で若いまるで日本の航空会社の(コンセプトの)ようなスチュワーデスならぬ添乗員さんたちが一等のお客さんの席案内を笑顔でしているんだなー二等の私は近づかないようにしたけど。すごいゴージャスまるでイギリスじゃないみたい。二等も評判通り素敵な車内で、発車を待っていると少ししてロンドンをすべるように走り出した。おーあの、かの、ユーロスターに乗ってるんだぜ!ってムードも最高潮。車内アナウンスは英語とフランス語!ほどなくしていよいよドーバートンネルに入るものの感動の国境越えって感じは全く味わえずただの長いトンネルだった・・フランスに入ったら車内アナウンスの順番もフランス語が先。それにしても二カ国語ペラペラってかっこいい。回りのお客さんもほとんどフランス語をしゃべっててインターナショナルな雰囲気。3時間半後無事にベルギー、ブリュッセル駅に到着。

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ベルギー到着!

ちなみにベルギーについてのイントロダクション。面積は九州よりやや小さく、名作「青い鳥」を生んだ国。私に言わせれば「フランダースの犬」だけど!
EUやNATOの本部のある国。言語は北部がフラマン(オランダ語の方言)、南部がワロン(ラテンの言語であるフランス語、となってるけど)この両者の対立が問題になっているらしい。経済格差も激しい。「言語戦争」とも呼ばれていて、独立以来この対立は今もって解決できない長い長い問題であり、よってベルギーは小さな国であるにもかかわらずふたつの言語を併用しなければならないことになっている。国王の演説、放送、出版、新聞、交通標識すべて二言語が用いられている何とも複雑な国。

北のフラマン語圏は魚介類に恵まれ、南のワロン語圏はジビエが豊富。首都ブリュッセルでは屋台、特にムール貝、フリット(Frites)→イギリスでいうチップス、しかしwithマヨネーズが正道らしい!、貝のスープ、ワッフル、ゴーフルなどが名物。お土産はやはり手編みレース、ベルギーチョコレート、何と言ってもビール王国。通貨はベルギーフラン。

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初めてのYH

さて・・ブリュッセルでの最初の課題は今夜からの宿探し。
地球に出てるゴッホYHにぜひ泊まりたいと思って何とか地下鉄を探し当てるものの・・あぁ!駅名が読めないし切符の買い方もわからない!目的の駅を登ったら今度は方角がわからない。親切そうなおじさんに聞いてみるも英語は通じないので地図だけの勝負。迷ったあげくに見つからなかったので第二候補のYHに変更。これがまた近いようで大荷物の私にはひと苦労。その「SLEEP WELL」に汗だくでたどりついた時は「お願いだからことわんないで」って思い一心だった。久しぶりに英語も通じて雰囲気も明るくて素敵で、シングルもあいててやった!部屋をGET!

何もないシンプルな部屋だけど明るい雰囲気と清潔さに大満足。何より一泊2000円ぐらいだったかなー。館内放送とかあるしシャワーは共同だけど,
できたばかりの建物でとにかくきれいだし鍵もちゃんとかかるし大満足。ベッドは硬かったけど・・(T0T)。

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ブリュッセル観光

カウンターのお姉さんに道を聞いてまずはブリュッセル一の観光名所、グラン・プラスに向かう。徒歩圏内だし、ユースは市内中心部にあってすぐハイストリートに出たので気分ものってきた。C&Aとかマークスとか懐かしく眺めながら、でも物価はイギリスより断然安くて思わずカートのバッグを買ってしまいそうになる。おー歩いてる人みんなワッフル食べてるよ!さすがベルギー。

街並みもかわいらしくて大きすぎないし、新年のお祭り雰囲気も手伝って寒いけどいい感じ!グラン・プラスの周りはこれまた小さい小道が走っててすごく素敵だった。小道に飛び込んでみるとあるわあるわムール貝。しして、グラン・プラスのなんと壮大できれいなこと!初めてヨーロッパ来た!って感激。ってことはやっぱイギリスってヨーロッパに属してないのかも。ブリュッセル最長市民にご挨拶をするのが旅行者の鉄則。そのまましょんべん小僧まで見に行って写真を撮って、グラン・プラスでは大きなクリスマスツリーとも写真を撮る。

辺りを歩きまわって念願のワッフルを買って歩きながら食べる。このくそ寒い冬のヨーロッパのかわいらしい夜景となんとマッチすることか!日本の何十倍もおいしかった~。感激で路地裏に隠れて写真を撮る。
期待してたレースのお店もたくさんあってこのレースのディスプレイがまたきれいできれいで見ていて飽きない。小物を何点か買いました。

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さて、念願のムール貝!

そして今晩のディナーの店を狙いを定める。うーん・・この窓側に一人おじさんが座ってるのはサクラ?って感じの、でも見た目良さそうなお店のブラックボードをながめてたらウェイターのおじさんが出てきて宣伝を始めた。客引きをする店には入るべからずとは思ってたけど、結局おじさんに負けて入る。まずはベルギービール。泡がきめ細かくてきりりと冷えててウマイ!そして念願のムール貝!もうどんぶりのようなお皿にこれでもか!っていわんばかりに山盛りの貝が出てきて…貝だけ食べてあんなにお腹一杯になるってことは後にも先にもこれが初めての経験だろうな。パンどこじゃない。しかもどんぶりの半分くらいを占める白ワインと思うけど煮しめたスープがもうやめられない。

どこまでもあやしかったけど、でもやっぱおいしかった・・次の日の名店シェ・レオンより破格に安くておいしかったのでやっぱ当たりだったというんだろうな。「Can I have a bill, please?」でビール2杯目を持ってこられたのには困ったけど、ビルのビールが2になってて文句つけたら「あらーあらーまだーむ」って直してたけど、これがブリュッセル名物のぼったくり?にもちゃんとあって、でもほんとおいしかった。

一人旅,なかなかいい出だしです。

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2000年1月4日
ネロとパトラッシェに会いに・・

今日もまたムール貝!

ベルギー二日目。本日はブリュッセルに後ろ髪ひかれつつ憧れのアントワープに出かける予定です。ユースもどきの朝食は若者ばかりでさすがの雰囲気。何より各テーブルの上に使いホウダイのチョコスプレッドがあったこと、そしてそれがおいしかったことに感動!ベルギーを実感。アントワープへ出かけるその前に少し、昨日のポイントとはハイストリートをはさんで反対側、国会議事堂、ブリュッセル公園、王宮を散歩見学。ところどころ雪が残ってて寒かった~。

再度グラン・パレ近くへ歩いていって、今日はムール貝の名店シェ・レオンを試してみることに。ランチタイムには少し早かったのでお客さんは少なく、今日はチーズで焼かれたムール貝を試す。地球にもさんざん書いてあったけど、メニューの種類は豊富だけどやはり量は断然少ない。何も知らなかったらこんなもんかなって思いそうだけど、昨夜の山盛りを思うとかなりケチ~って気分。まーまーおいしかったし、名店というわりにはカジュアルな雰囲気とメニューが良かった。

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アントワープへ!

さて、駅に行ってアントワープ行きの電車に乗り込む。ネロとパトラッシュに会いたいってわけでもないのだけど、でもやっぱりそのルーベンスの絵はぜひ見たい。ということで目的地はアントワープのノートルダム寺院とルーベンスの生家。物語の舞台ホーボーケンまでは時間の関係で無理かな。

アントワープまではICで40分。駅が写真で見てもとにかく素晴らしいとあるので、期待して降り立ったのに、工事中で肝心のメインの装飾の正面に大きな幕がかかってた!仕方なく絵葉書で我慢・・それにしてもあるわあるわ「フランダースの犬」って日本語で書かれた絵葉書。後で知るところによると、この物語って日本
でだけで有名で、日本人がわんわん来るし、ベルギーの日本大使もどれだけこの物語が日本人を感動させているか、日本で有名なのかを紹介して「へー」ってことでベルギーでも認知されるようになったとか。日本が先だったんだって!

広くてきれいなハイストリートを10分くらい歩いたら寺院の尖塔が見えてくる。ノートルダム大寺院はベルギー最大のゴシック建築で、1352年から1521年までかかって建設された、高さ123メートルの尖塔をもつ教会。すっごく素敵な外観で写真を撮る。寺院脇のマルクト広場という広場には市場が立ってて、市庁舎の建物もきれい。iを探して目的の日本語ガイド「ネロとパトラッシュの散歩道」をゲット。無料かと思ったのに販売だった。

いざノートルダム寺院に足を踏み入れると、厳かな雰囲気。でもイギリスの石造りで暗く荘厳なカテドラルたちとはまた少し違った雰囲気。正面に「聖母被昇天」左右に大作「十字架にかけられるキリスト」と「キリストの降架」この二枚は日本でいう屏風絵になっていてパーツは3枚でひとつの大きな絵になっていて大迫力。あまりのキリストの悲惨な風景が細かくきれいに描かれていて、やはりこの種の絵は沢山出回ってるけど、私の好きなタッチ。ルーベンスの絵は情感があってまるで音楽のよう。しかも写真OKなんていっぱい撮ってしまう。長い間絵に見入って感動してしまい、絵葉書も入手して教会を出た時は日が傾いていた。

急いでルーベンスの生家に行かなきゃ!7,8分くらい歩いてついた時は閉館間際でいいですか?と聞かれてしまった。No Problem!ここにしかない彼の珍しい自画像さえ見れれば!ルーベンスは画家としての才能だけではなく、7か国語を操る外交官でもあったとか。ここは1611年から5年間かけて築き上げ、30年間住んでいたアトリエ兼住居。絵の数は少ないものの家具などの調度品と一緒に展示されていてレザー張りの壁画装飾も見どころ。出口を出て、かなり待って人をつかまえて正面で写真も撮って、さぁ!観光終了。

ブリュッセルに戻ってまたグラン・プラス周辺でレストランを探し、今日はイタリアン。お客も少なく、おやじの愛想も悪く、雰囲気が今一つだったけど、英語と日本語両方のメニューをもらってちゃんと事前にビルも計算。やっぱり!食後にはビルが違ってるじゃないか。メニューを持って来させて指を差して抗議したら、だまって直してたけどほーんとブリュッセル、評判通り!気分悪い。何を買うにも計算計算で気を遣うのでかなり大変。マクドナルドでコーラを買った時だけほっとしたかな。夜道を足早に帰って、でもユースの立地はかなりいいと思うので満足。ゴッホの仕事場ユース見つからなくて良かったかも…

夜はバーで並んでインターネットPCを予約して使おうとしたけど日本語環境じゃなくメールの受信もできなかった。がっかりしてたらスタッフのお兄さんが来て「一人で旅行してるの?」とか色々聞いてきた。大きな黒人系のちょっとたどたどしい英語のお兄さんとの会話にリラックス。さみしい一人旅を励ましてもらって感謝!英語の会話が成り立ったのも久しぶりだったし。共同シャワーもドキドキしたけど問題なくて、なかなかのベルギー一人旅でした!

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